パリのラコート
Mirecourt 2003
18世紀後半から19世紀半ばまで、ヨーロッパの音楽界で大いにもてはやされた楽器、ロマンティックギター。複弦であったそれ以前の楽器が、単弦6弦の楽器へと変化して誕生し、すぐれた作曲家、演奏家に恵まれたこともありますが、当時の楽器製作者の研究、開発による楽器自体の進化がその繁栄に大いに貢献したことも見逃せません。当時の著名なギター製作家としてはイギリスにパノルモ、オーストリアにはシュタウワー、そしてフランスを代表するのが今回のテーマとなっているギター製作家、ルネ ラコートでした
著者も述べている通り、まだあまり詳しい彼の経歴は明らかとなっておらず、その意味においても、この文章が、彼に関する数少ない貴重な文献の一つとなっています。フランスの弦楽器生産の中心地ミルクール出身という説もありますが、それも確証はなく、パリで活躍の後、ロンドンにも出店し、イギリスに於いても名を成した、ロマンティックギターを語る時には決して欠かすことのできない製作家です
モダンクラシックギターのレパートリーに大きな位置を占めるFernando Sorが彼のメソッドの中で、彼の好む楽器として居並ぶスペインの製作家達とともに名前を挙げたのが、このラコートです
素晴らしい楽器が何本も残されてはいるものの、いまだ明らかにされない製作家の一生が、より一層の夢と興味を掻き立てます
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