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山本徹のバロックチェロワークショップ(2016年7月31日) ご報告

2016/08/06

おかげさまで、7月31日のバロックチェロワークショップは定員の5名プラス3名、父兄参観含めて計9名の方に受講いただき、大盛況となりました。 山本さんもこういったワークショップ形式は初めてだったそうですが、皆様から「知識も演奏も充実していた」「期待以上だった」等、喜びの声を多数いただきました。 ありがとうございました

20160731CelloWorkshop01.jpg 講師の山本徹さんはバロックチェロ歴約15年、モダンも含めると約20年。藝大の副科でバロックチェロを始められたそうです。軽快なギャグやオモシロ表現が次々に飛び出す方で、和気あいあいとしたワークショップとなりました(ワークショップ前半、ヴィオロンチェロ(violoncello)の名称が示す命名の混乱ぶり・・・violaに-one(拡大語尾)が付いてviolone(ヴァイオリン族の大型低音楽器)になり、更に-cello(縮小語尾)が付加されてviolincelloなのですが、「大型のヴァイオリンの小型のもの」?というややこしい状況を「半ライスの大盛り」と例えてツッコんでいたのには笑ってしまいました)
ちなみに奥様はチェンバリスト。今月28日にも松本記念音楽迎賓館にて共演されるそうです

バロックチェロとは何か、チェロの歴史

20160731CelloWorkshop04.jpg ワークショップは前半が座学、後半がレッスンの2部形式
山本さんご自身のチェロをご紹介下さった後、図版入りのプリント資料を見ながら講義開始です
バロックチェロとは何か、金属巻きガット弦の発明との関係など歴史から紐解き、各時代での重要な人物や作品名・地名・音楽機関などのキーワードとともに、途中でクイズも交えながら丁寧に解説していただきました

エンドピンが20世紀初頭まであまり定着していなかったというのは驚きでしたね
またガット弦の手入れの仕方や楽器の構え方など、随所で実践的な内容にも触れ、山本さんご自身の手入れの仕方を見せて下さる場面もありました


弓の違いの解説では、実際にバロック弓、クラシカル弓、モダン弓を使用した演奏をデモンストレーション
弓ごとの特徴の違いだけでなく、スラーの意味の違いやバロック・古典派の曲の出版譜による違い(趣味の違い)も解説いただき、盛り沢山の座学となりました
20160731CelloWorkshop16.jpg 20160731CelloWorkshop17.jpg
(左)バロック弓 演奏曲 : バッハ 無伴奏チェロ組曲より
(中)クラシカル弓 演奏曲 : ハイドン チェロ協奏曲第2番, ベートーヴェン チェロソナタ第3番
(右)モダン弓 演奏曲 : セルヴェ,ピアッティの作品より

いざ実践!バッハ無伴奏チェロ組曲第1番

後半ではいよいよ実技レッスン。今回のお題はバッハ無伴奏チェロ組曲第1番ということで、おひとりずつ、前奏曲、アルマンド・・・と弾いて頂きます
実際に楽器を構えた際には、体格・楽器の大きさに合わせた構え方のコツをレクチャー、またエンドピンを使わないことによる、楽器と一体になった演奏方法についても教えていただきました
一人当たり20分前後という時間の制約はありましたが、各人の曲の内容やレベルに合わせてじっくり指導。「ここは何人で弾いていると思いますか?」「どこで区切れると思いますか?」と質問を投げかけ、分析の面でもしっかり解説いただきました

14時前から17時半まで及ぶワークショップとなりましたが、長いような短いような、あっという間の3時間半でした
終了後は会場近くの居酒屋で乾杯!お疲れさまでございました

アンケートご紹介(抜粋)

今回受講いただいた皆様から沢山の喜びの声をいただきましたので、ここでご紹介致します。ありがとうございました

"とてもわかりやすく素晴らしい講習会でした。チェロのレッスンもソロだけでなくアンサンブルに目を向けてていねいな指導をしてくださいました。ありがとうございました。"
"とても良かったです。すばらしい講習会でした。知識も演奏も充実していました。"
"楽しい雰囲気で説明もとてもわかりやすかったです。"
"バロックの語り方の基本をお教えいただき、胸のつかえがとれた気がしました。次回も参加できたらと思います。よろしくお願いします。"
"最初だったせいかしっかりレッスンしてもらえて予想を上回る内容でした。ありがとうございました。次回バロックチェロで参加できるといいなと考えています。"
"ほぼ全ての楽章についてポイントがうかがえてよかった。普段あまり深く考えずに弾いてしまっているのでよい刺激になった。 次回も興味があります。"
"話しが論理的で解かり易かった。次回大いに期待しています。"
"分かり易い解説と、実技では疑問点を一つ一つ教えていただけました。分かりやすく親しみのある表現で楽しく受講できました。"
"バロックチェロとは何ぞや?に関する要点が分かり易く講義され、文書でも渡されたので理解が深まった。個人レッスンもありがたかった。期待以上でした。"

また良くなかった点として、時間配分やスペース等についてご指摘を頂きました。今回は第一回ということもありご不便をおかけいたしました。ご意見下さり誠にありがとうございました

次回ワークショップについて

次回はヴィヴァルディのチェロソナタを題材にチェロの通奏低音のワークショップを予定しています。日程や詳細が決まり次第、ムジカアンティカ湘南のHPでも告知いたします。お楽しみに!

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楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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