鶴さんのバージナル製作記-3
鶴さんのバージナル製作記-3
バージナル製作記の3です
#17.バランスピン高さ合わせツール #18.トランスポーズ固定ネジ #19.トランスポーズブロック #20.鍵盤
#17.バランスピンを鍵の数だけ打っていくのですが、その高さを合わせるための小道具です
#18.トランスポーズのために鍵盤はスライドしますが普段はネジで固定しておきます。メーカーの指示では木ねじで固定するようになっていますが鶴さんは簡単に脱着できるように蝶ねじを使うようにしました
#19.トランスポーズのブロックを持ち上げる為には、ネームバトンを外さないと無理でした。それで、バトンを外さないでも持ち上げられる様に板の下を切り取って、手前に少し引き出せる様にしました。せっかく、トランスポーズの機能があるのですから、スマートに行いたいのです
#20.鍵盤の仕上げに取り掛かりました。フェルトを打つのは付属の道具で簡単でしたが、フェルトがキーの幅よりも大きく、隣と干渉しない様に切る作業は結構手間がかかりました。
#21.ジャック #22.ネームボード #23.天板 #24.天板+鍵盤蓋
#21.鍵盤の調整が一段落して、ジャックに取り掛かりました。ジャックを切り揃える段階で、キーレバーのフェルトが図面よりも厚くなっていることに気づきました。両端を釘で止めると「山なり」になって、高さが揃いませんでした。個々のキーレバーに合わせてジャックを切るとトランスポーズの時に困るのでジャックの長さは全て同じに切り、キーレバーのフェルトの厚みを調整しました。
私のキットでは、木製のジャックが入っていて切り揃えた段階で3グラム。2グラムの重りを追加する為に穴を大きくしました。重りは釣り具屋さんに、ちょうどいいのがありましたので、それを使いました
#22ネームボード:やっと音が出始めましたが落ち着くまでもう少し。音量は充分です。タッチの加減もまだ追い込んでいかなければ駄目です。ジャックの重みが足りない為か低音域で雑音が気になります。調整を頑張る為に、ネームボードに名前を入れて貰いました
#23. 24.天板:(シナ材の合板で蓋を作りました。これで安心して運べます→変更:)
合板で作った屋根蓋ではどうも見劣りするので杉を継いで再度作りました。
体裁も良く、音の響きもいい感じです
*注:天板と鍵盤蓋は基本キットには含まれていません。この写真のものは鶴さんがご自分で追加設計して板材などをあつらえられたものです
#25.譜面立台座1
#26.譜面立台座2
#26
#25,26.譜面立台座:オリジナルの譜面立は鍵盤の前にある「ネームボード」に立てるようになっています。そのままだと天板を閉められない(夜中など音量を抑えて引きたいとき、など)ので、別に譜面立を天板より手前に立てられるように、ネームボードの上にかぶせるようなアタッチメントをつくりました
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参考写真:低音域での止音補助用ダブルダンパー(写真はスピネットのものです)
小型のチェンバロ系の楽器(スピネット、バージナルなど)ではジャックも軽量で低音の太い弦の振動をダンパーフェルトで十分とめきれない場合があります。そういう場合に通常は1枚のダンパーフェルトをダブるにする(2枚目を貼り付ける)ことで効率よく止音します
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