3.ガット弦の種類(選択)


●牛か羊か
ガット弦は「羊腸」だけではない
入手しやすく安価な牛も多くつかわれます
TORO社は両方作っていますが、日本へのご紹介は羊に絞りました
牛のほうが値段は安いのですが、羊のほうがしなやかで高級弦に使われます
メーカーによっては何を使っているか公表していないところもあります

技術的には下記の要素で大きな違いが出ます
@弦の素材になる元の動物の質、年齢
A処理方法(余分な脂肪分などをとりさる、太さをあわせる、漂白する、乾燥させる)
●表面仕上げ
ガットの上に塗装処理したものを「ヴァーニッシュ」と呼びます

 特徴:(ヴァーニッシュが多いほど)耐久性があり、手入れが楽。
なにも処理をしていないものを「ナチュラル」仕上げと呼びます

 特徴:弓へのかかりがよく、明るい音だが、手入れが必要。
●巻線の種類
低音弦は、太さを抑えるために金属を巻いて重くします
金属の種類や処理の仕方で違いがでます。金属の比重とやわらかさによって音やレスポンスが変わってきます。電気がない昔は、メッキやアルミ素材はありませんでした。
TORO弦では芯線には良質の羊腸を、巻線には伝統的な純銀線を使っています。一般に銀の巻線は、アルミなどのモダンな巻弦に比べると暖かく深みのある音がする反面、立ち上がりやレスポンスは少し遅くなる傾向があるようです


HPトップへ>
ガット弦トップへ>