過去スレ:TOROを試したけどよくなかった!!

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過去スレ:TOROを試したけどよくなかった!!

投稿記事by nomura » 2013年9月24日(火) 4:32 am

0 TOROを試したけどよくなかった!!
Nom

(+_+)というご意見のお客様もいらっしゃると思います。
楽器の世界は本当に十人十色で、ある人にとって最高と思えるものが他の人にとっては最低ということもありうるので、TOROが誰にでも最高の弦と申し上げるつもりはありません。
ただガット弦の場合は、特に従来モダン弦をずっとお使いだった方の場合に取り扱いや奏法上のちょっとしたコツ(?)などで結果に大きく差がでる可能性もあるのではないかと思っています

皆様の口コミでTOROが良いと信じてお買い求めいただいて、こういったポイントを知らずにがっかりされるお客様がいらっしゃったら本当に申し訳なく思います。
皆様のご経験で、こういう問題がある場合はこういうポイントに気をつける、または変えるといいということがありましたら是非教えてください。ご覧いただく方たちがわかりやすいように、例として下記のような表現でいかがでしょうか。
【はって2~3日で切れた】場合は。。
【音がきんきんして好みではない】場合は。。。
【1~4弦のバランスがよくない】場合は。。。
【g線のレスポンスが弱い】場合は。。。。
【あえてTOROを使わないほうがよい】場合は。。。。
などなど。
よろしくお願いいたします。

2008/10/13 18:04


1 【音がキンキンしたり、音が裏返ったりする】場合は
モグラ

TORO弦を始めて張ったときは、時々【音がキンキンしたり、音が裏返ったりする】ので困るな~、と思いました。
このことの最大の原因としては、その楽器にとって、張った弦のゲージが細過ぎることが考えられます。
これを解消するには、ゲージを少しずつ太くして、最適なゲージを見つけると良いです。ゲージを太くし過ぎると、レスポンスが鈍くなり弾きにくくなりますので、そうなってしまう1歩手前のゲージを選択すると、最適な鳴りが得られます。

また、ゲージを太くすると、音が裏返ることだけでなく音がキンキンする現象も減っていきますが、それでもなお、キンキンすると感じる場合は、松脂を変えると良いです。
サラサラ系の松脂だとキンキンとした音が出易いので、しっとり系で食いつきの良い松脂を選ぶと良いです。例えば、ギヨームの松脂とか、メロスロージン(ライトまたはダーク)は、TOROのヴァーニッシュ弦との相性が良いように思います。

あと、ゲージや松脂の選択以外の解消方法としては、ボウイングの弓速を速くし過ぎないようにすると効果的です。弾き始めにしっかりと圧をかけて毛を弦にしっかりと噛ませてやり、弓速を少し遅めにしてボウイングをすると、TOROのヴァーニッシュ弦をしっかりと効果的に振動させることができます。

それでは、ごきげんよう。

2008/10/16 13:02


2
>モグラさま
Nom

ありがとうございます。私のほうに直接コメントいただいているお客様もいらっしゃるので、モグラさまのコメントに引き続きアップさせていただこうと思います。解決策は太めの弦と松脂とボーイングですね^^

2008/10/16 16:46


3 【弦によって違う】(I様からのメール)
Nom

I様からいただいたメールを転記させていただきます。I様メールありがとうございました(Nom)
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当方の場合、弦によってずい分違うようです。
良かったもの;
銀巻きG線(楽器全体がぶるぶる震えるように鳴る)
裸A線(ガンガン鳴る。ただ、ひとつ太いやつだったせいか、ひっくり返るような感じで扱いにくい)

悪かったもの:
裸E線標準ゲージ(サッパリ鳴らない。Thomasthekのspecial
program金mittelやオリーブの金mittelに比べて全然鳴らない。ので戻しました。)
裸D線標準ゲージ(サッパリ鳴らない。音量も少なく、もっさりしている。オリーブシルバー巻きに戻した。)

悪かったものに関して、ヴェニスキャットリンをオーダー中ですので、楽しみに待ちたいと思います。

2008/10/16 16:49


4 【良い弓が必要なのでは?】(K様からのメール)
Nom

K様からいただいたメールの転記です。K様フィードバックありがとうございました(Nom)
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バイオリンの弦を試して、最初はすごく気に入りました。ところが、数週間使用しているうちに、弓の引っかかりが少しずつ弱くなり、はじめ弾きやすかった重音も弾きにくくなりました。
自分なりの解釈ですが、貴社のガット弦を弾きこなすためには、相当性能の良い弓が必要ではないかと思われます。
よって、アマチュアレベルの弓では弦の性能を十分発揮出来ないといっていいと思います。
ただし、ゆっくりとしたパッセージ等は、アマチュアレベルの弓・テクニックでも十分弾きこなせる可能性はあるでしょう。この場合貴社のガット弦の性能を引き出せるかも知れません。

そこで
・プロの場合
しっかりとした弓で弾けば問題ないでしょう。(テクニックも十分あると思うので)
・アマチュアの場合
可能な限り良い弓を使い、動きの少ない曲を弾くときのみに貴社のガット弦を張る。

という結論でどうでしょうか?
失礼なことを書いたかも知れませんが、参考になれば幸いです。
これからも良い弦を作り続けてください。

2008/10/16 16:52


5 【弓がすべる。銀巻の表面がざらつく】(サムソン様からのメール)
Nom

サムソン様からいただいたメールの転記です。サムソンさま、フィードバックありがとうございます。(Nom)
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多くの面で、ピッチの安定の速さ、音色、音量、表現の多様さ
、耐久性等、優れた弦であるという印象を受けましたが、解決
の付かない問題がありました。

1,私の技術力の問題とは思いますが時々弓が滑ります。
裸ガット弦(1×V)を使用するのは初めてですので、弾き方
の問題ではと弓の圧など私なりに工夫してみましたが、解決で
きませんでした。
メロスロージンのダークがいいと聞きそれもためしましたが、
解決しませんでした。
ところが偶然、オールドフレンチボウを試奏する機会があった
のですが、その弓ですと、まったく滑るということがないので
す。
弓の滑りを解決するために国産中型車一台分に相当する出費を
するのはあまりに非現実的ですし、そもそも趣味でバイオリン
を弾く身には、オールドフレンチボウは高嶺の花です。

2,銀巻き線の表面がざらついていて、ポジション移動の時に
痛いというほどではありませんが、指先に違和感があります。
またその都度、キュッキュッと雑音が音が出ます。
この点も私には好ましいものではありませんでした。

基本的にはかなり優れた弦だと思うだけに残念です。

以上2点の理由で、2ヶ月ほどTORO弦をためしましたが、現在
は使用していません。

2008/10/16 16:55


6 【巻線で当たり外れが】(Y様からのメール)
Nom

Y様からいただいたメールの転記です。Y様いつもご愛顧ありがとうございます。
(Nom)
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今日仲間とTOROのバイオリン弦D、Gの巻き線について、手作業のせいなのか当たりハズレに幅があり、当たると良いがハズレると反応が非常に鈍かったり、または音色にばらつきがあったり等ということがあるかも知れないねという話をしました。…ハイポジションを多用するモダン楽器だからでの問題かもしれませんが…。今日話した仲間は当たりを知っているのでまた注文したと言っていましたが、例えば初めての人がハズレに近いものに当たってしまって“こんなものかな”という印象を持ってしまったらもったいない、と思いました。
一方裸ガットのほうはそのようなことはなく、毎日気分よく使わせていただいています(^_^)3xVは持ちが格段に違いました!バルトーク、リヒャルトもモノともせず…思わずA線も購入です。

2008/10/16 17:00


7【弓の毛が弦を捕らえ損なって滑ることがある】場合は
モグラ

TOROのヴァーニッシュ弦に関して【弓の毛が弦を捕らえ損なって滑ることがある】とおっしゃる方がいらっしゃいますが、自分も最初の頃、そう感じていました。
最初の頃はヴァーニッシュのせいで滑りやすいのだと思ってましたが、アルミや銀の巻き線も、表面は(ヴァーニッシュ弦と同じかそれ以上に)結構ツルツルしているのに、別に滑りやすいとは思わないわけですから、原因は違うところにあるわけです。
では、ヴァーニッシュ弦は毛が滑りやすいと感じる原因は何なのでしょうか?
実は、この掲示板上のご意見の中に、まさにそのヒントがあります。
「性能の良い弓を使うと、滑りが感じられない」というご意見の中に、ヒントがあるのです。
TOROのヴァーニッシュ弦は、通常のナイロン弦に比べると、非常に弦の振動(振幅)が大きいという特徴があります。このため、性能の劣る弓だと、弦の振動に弓がはじき飛ばされてしまい、結果的に、毛が弦を捉え損なって、「滑る」というように感じてしまうわけです。
よって、こうした現象を「根本的に」解決するには、(各自の予算の範囲で)なるべく良い弓を買うしかないのではないかと思います。

あと、弓をグレードアップするのが難しい場合は、次のような方法が有効です。
弓の毛を弦に当てるポイント=サウンディングポイントを、通常のナイロン弦の場合よりも少し指板寄りにするということです。具体的には、指板の端と駒の間の「ちょうど中間」か「ほんの少し指板寄り」を弾くようにすると、弓が弦の振動にはじき飛ばされ、結果的に毛が滑ってしまう現象を、抑制することができます。
現代の指導書には、指板と駒の中間よりも駒寄りを弾くと良い、と書かれてますが、裸のガット弦が全盛だった100年くらい前のヴァイオリン奏法の指導書には、指板の端と駒の間の「ちょうど中間」か「ほんの少し指板寄り」を弾くと美しい音が出せる、と書かれています。

TORO弦が、演奏中の弦の振動(振幅)が大きいというのは、音量においても音質においても、また、レスポンスや表現力という点でも、非常に有利な性質ですので、可能な限り良い弓を使って、できるだけ良い音を出してやりたいものです。

それでは、ごきげんよう。

2008/10/18 11:22


8 ゲージが合っていない場合
Nom

>モグラさま
コメントありがとうございます。
みなさまのコメントを拝見していて、弓毛のかかり具合(モダン弦に比べてかかりすぎる、ナチュラルに比べてすべる)についてのご意見と、同じぐらい多いのがお使いの楽器に対してゲージがあっていないというのがありそうです。
モダン弦に比べて、ガット弦(特にTORO弦)が演奏によるインプットに対して敏感に反応するためにゲージのマッチングがシビアなのでしょうか。ゲージは楽器の個体の差が大きいだけに、試行錯誤で検証していただくしかないのですが、最初にお試しいただいて「よくない」とご判断される場合もありそうです。なにか良い対策があればいいのですが。

このあたりを意識しながら皆様のご意見もうかがっていきたいと思います。

2008/10/19 08:38


9 裸のガット弦を張って、【音に張りが無い】【音が裏返る】【各弦の音量バランスが悪い】場合は
モグラ

TOROの裸ガット弦は、ゲージの違いが如実に音に反映します。よって、【音に張りが無い】【音が裏返る】【各弦の音量バランスが悪い】場合は、ゲージを変更することによって問題が解消すると思います。

A線のピッチが440~443Hzの現代の普通のヴァイオリンにおいては、ナイロン弦だとドミナント、(金属巻き線付きの)ガット弦だとオリーヴが、一般的には「標準的な弦」とされています。
TOROの裸のガット弦は、金属の巻き線が無くて弦の質量が軽いため、金属巻き線のあるドミナントやオリーヴのテンション、テンションバランス、各弦の音量バランスに近い状態を、TOROの裸のガット弦で再現するには、ある程度の「太さ」が必要となります。<br>例えば、裸ガットのA線について、「便宜的に」ミディアムテンションとされている0.80?のものは、ドミナントのミディアムよりも明らかに音量が小さく感じられます。0.82?でようやくドミナント(ミディアム)と同程度の音量という感じです。人によっては、0.84?でようやくドミナントと同程度の音量だと感じるかも知れません。
〔音量〕
TORO裸ガット0.80?<TORO裸ガット0.82?≦ドミナント(ミディアム)≦TORO裸ガット0.84?

裸ガットのD線についても同様で、「便宜的に」ミディアムテンションとされている1.06?のものは、ドミナントのミディアムよりも明らかにテンションが低く感じられます。自分は今1.12?の裸ガットのD線を張ってますが、それでもなお、ドミナントD線(ミディアム)よりも音量が小さく感じられます。自分は今後張る予定ですが、1.20~1.26?程度のゲージであれば、ドミナントD線(ミディアム)と同等の音量が得られるのではないかと予想しています。

あと、ヴァイオリンにおいてはD線は非常に重要で、D線が「しっかりと鳴らない」と他の3本の弦もしっかりと鳴りません。こうしたことから、D線については、楽器に無理がかからない範囲で可能な限りテンションの強い弦=ゲージの太い弦を張るのが良いとされています。

どういうゲージの組み合わせが合うのかということについては、楽器によって個体差があるので一概に言えませんので、細いゲージから徐々に太いゲージを試して行くのが良いと思います。それでは、ごきげんよう。

2008/10/20 19:31
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登録日時: 2013年9月23日(月) 11:26 pm

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