過去スレ:《なにわ弦楽ワークショップ(9/19)》のご報告

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過去スレ:《なにわ弦楽ワークショップ(9/19)》のご報告

投稿記事by nomura » 2013年10月03日(木) 12:45 am

0 《なにわ弦楽ワークショップ(9/19)》のご報告
れいこ♪

こんにちは。

昨日は、《なにわ弦楽WS》「第16回なにわオフ会」開催日でした。
今回のテーマは・・・。
『(TORO)プレーンガットで弾いてみよう♪』(AM)
『響き体感アンサンブル』(PM)

体験参加者(実際に、TORO弦を自分の楽器に張ってみる)、最終的に3名参加。
+アルファ、午後からのアンサンブル参加(VaとVc)2名参加。
(Vc1名は残念ながら、突然の弔事のため欠席)
以上のメンバーに、午後からのアンサンブルには、『なにわオフ会(通称)』のスタッフ(Vn)2名が加わり7名での弦楽アンサンブルとなりました。

今回、参加者全員の楽器に、TOROのシープガット全弦、ピラストロのガット弦、別メーカー裸ガット弦、ナイロン弦+TOROシープガット弦のいずれかの組み合わせが張られているという、ある意味、『ガット・アンサンブル・オフ』となりました。

当日の午前中に、体験参加で、全弦TORO弦に張り替えた人が3名。
(内、1名は、昨年、ご自分でTORO弦を全弦張った経験がありましたが、発表会前に上手く音が出せないということで、ナイロン弦に戻していたそうです。今回、リベンジ♪)
午後(14時〜)からのアンサンブルでは、最初にスケールにハーモニーを付けたものを演奏。
できる限り、音程や発音に気をつけてもらうようにしながら、しっかり音を出していくということ、ここでやっていただきました。

その後、予定していた『Ave Verum Corps KV.618 (W.A.Mozart)』をダブル四重奏(つまり弦楽八重奏ですが。。。(^_^;))用に書き換えた楽譜を準備(実際には、Vc1名欠席でしたので7名で。)し、ざっくり演奏するところから、少しずつ音の出し方を考えたり、そこに必要な音を出すために、ローポジション(1st)や、開放弦を使って演奏した方が良いのか、少しポジションを換えて、それらを回避した方がよいのか、考えながら音を出してもらうようにしていきました。

勿論、当日の朝、全弦、弦を取り替えたばかりの人が3名、アンサンブルの直前に、E線だけTORO弦に換えた人1名が加わったのもありますし、当日は、すこぶるお天気が良かったこともありますし(秋晴れとも言う(笑))、参加者の中には、楽器の調整、調弦が苦手な人もおりましたので、ピッチを安定させるのには、正直、少し大変な部分もありました。

参加者の皆さんの個々の感想や意見等は、まだこれからだと思います。

難しい曲、難しく聞こえる曲(笑)、もしくはとてもメジャーな曲(結果として難しい(^_^;))に挑みたいのもよく分かりますが、今回のようにはじめて会ったメンバーが3〜4時間で、1曲に集中して仕上げていく、それもガット弦の響きを引き出していく、ということが、人の感情をもっと表に引き出していくということにも繋がる、ゆくゆくはそれらが、すこぶる感動するということにも繋がる、ということを、おそらく全員が予感したワークショップになったと思います。

チェロで参加してくれた方は、早速、ご自身のブログとMixiにも簡単にですが感想を書いて下さっています。
http://cellokichi.blog64.fc2.com/blog-entry-490.html

当日の詳細は、私の方でも自分のサイトにレポートしていきたいと思います。
また、映像(または音のみ)が整理できましたら、youtubeへアップする予定です。
(ただ、こういう形では、ガット弦の良さ自体は伝わりにくいかもしれませんが。。。(^_^;))

尚、体験参加で、全弦TORO弦に付け替えた3名の方は、TORO弦での(自分の楽器や演奏技術の)可能性を探りながら、このまましばらくはこの状態でヴァイオリンを弾いていきたいとのコメントを頂きました。

それから、今回、モダン楽器にTORO弦を張るということで、試したものがあります。
試奏用の楽器を準備し、全弦TORO弦を張りましたが、その際に、(E線だけ試しましたが。。。)ユニタイプのアジャスターに付け替えて、試してみました。
アジャスター自体、正直言って、ガット弦にはほとんど意味のないパーツですが、プレーンガット弦の取り付けに関しては、ピリオド楽器とモダン楽器では、どうしても違いがあるため、敷居が高く感じてしまう方も多いのではないかともいます。

特に、自分で弦に結び目を作って、テールピースに引っかけるわけですが、(ヴァイオリンの場合)E線は普通に結び目を作っただけでは細すぎて抜けてしまったり、テールピースの穴の角部分で弦を切ってしまったり、ということがあります。

実際に、今回の午前中の体験でも、お一人、自分でE線を取り付け中、切ってしまっておろおろしてしまった場面がありました。
(お家で一人でやっていると、『切れてしまったから、もうダメ!』と思ってしまうかもしれませんね。)

私が見たところ、テールピースの穴の角部分で切ったのは明らかでしたので、私が実践しているように、セーム革を小さく長方形にカットして、丁度弦が当たる部分にピンセットで押し込み、弦のクッションにして、再度、張ってみたところ、今度は当然のようにOKでした。

また、午後から、スタッフ(元、私の生徒ですが(^_^;))の楽器にもE線のみ(私の手持ちのストック分を張りました、A線は残り1本だけ、余分にあったのはE線だけでしたので(^_^;))張りました。
最初、スタッフ本人が『アジャスタ、外さないとダメですか?(^_^;)』というので、ループにしなければ大丈夫かもしれないということで、やってみましたが、スグに切れてしまいました。上記のユニタイプとは、形状が違い、弦が通る部分が細く、完全にアジャスターの金属の角部分に触れるため、即座に切れてしまったと思います。
(彼女の楽器に付けてあったのは普通のウィットナーのアジャスターです。)
結局、アジャスターを外し、上記の体験の方と同様にセーム革を小さくカットしたものを、テールピースの穴に埋め込み、取り付けました。

弦の特性さえ理解すれば問題無いのですが、最初はわかり辛いですし、如何せん、モダン楽器(モダンピッチ)にプレーンガットを張る為の情報がまだまだ少ないと思います。

今回のワークショップ、関東では開催できず(参加表明を入れてくれたメンバーとコースタルトレーディングさんへ遊びに行きました(^_^;)。)非常に残念でした。
関西では、人数がそう多くないというものの、実際に、TOROシープガットを自分の楽器に張り、演奏するということを一緒に実践できたことは、ガット弦を理解して頂くための第一歩だと思います。

以上、とりあえずのご報告です。

ご協力頂きました、Nom様、あらためて感謝申し上げます<m(__)m>。

2009/09/20 17:44


1 おつかれさまでした!!
Nom

レポートありがとうございます。
れいこさんのブログのほうに、「お疲れ様とどうでしたか」メッセージを書き込もうかと思ったのですが、まだ参加者の皆様のコメントもついていないフレッシュな状態だったので、余計なコメントいれると皆さんが書きにくくなってはいけないとご遠慮したところです(^_^;)

ほんとうにお疲れ様でした。ありがとうございました。
おっしゃるように、初めて張るガット弦で切れたりすると、一人ではもう先には進まないですよね。そうやってあきらめた方がずいぶんいらっしゃるのではないかと想像いたします。
私のレベルでは、申し訳ないのだけれどそこまでフォローはできていません。
今回のように、筋道のわかった先生のご指導のもとに試せるというのは、本当に恵まれた環境だと思います。

みなさまのご感想もおいおいアップされるでしょうから、楽しみにしています。
おつかれさまでした!

2009/09/20 17:55


2 追記
れいこ♪

>Nomさん♪
早速のコメント、ありがとうございます(^_^)。

こちらへupしようかとも思いましたが。。。(^_^;)
一応、私のサイトの次のURLへ、簡易的ですが、当日の写真もUPしました。
(ユニタイプのアジャスターを付けたVnの写真もアップしてあります。)

「第16回 なにわオフ会」(9/19)お疲れさまでした♪
http://vn-bbs.net/bp/index.php?e=166

コメントはまだ(連休明けかもしれませんね(^_^;))ですが(^_^;)、よろしければ、ご確認下さい。

2009/09/20 18:45


3 YouTubeへアップしました♪
れいこ♪

《0919『響き体感アンサンブル』Ave verum corpus KV.618》というタイトルで、
午後の『響き体感アンサンブル』の一番最後に、全員揃っての演奏記録をYoutubeへアップしました。

こちらへ直接貼り付けてご迷惑になるといけませんので、ご面倒ですが、私のサイトの方に貼り付けた動画をご覧下さい。

「第16回 なにわオフ会」(9/19)お疲れさまでした♪
http://vn-bbs.net/bp/index.php?e=166

このあと、(お約束の17:30をすでにまわっていて・・・(^_^;))2名帰られましたが、残ったメンバーで、Bach のアリア(『管弦楽組曲第3番』より)や、教本からの抜粋をアレンジしたもの等、少し弾きました。
終了は18:45〜50分くらいになったと思います。

2009/09/22 12:45


4 ガットの響きですね^^
Nom

拝見しました。ガットの響きですね^^

2009/09/22 12:53


5 Re : ガットの響きですね^^
れいこ♪

ありがとうございます!(^_^)

音程がもう少し・・・とか、勿論、色々とあると思いますが(^_^;)、この最後の演奏になってきたころには、ガットらしい響きがようやく出てきたと思います。

ちなみに、内訳はこのような感じです。

TOROシープガット全弦の人=4名
ナイロン弦+E線だけTOROシープガット=1名
別メーカー(^_^;)、巻きのガット弦+裸ガット=1名
ピラストロ、オリーブ弦を張っている人=1名

今回のワークショップを機に、『プレーンガット・オフ』も続けていくことができれば・・・と思っています。

2009/09/22 13:12
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登録日時: 2013年9月23日(月) 11:26 pm

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