過去スレ:A線にプレーンガット弦を張ったヴァイオリンによる素晴らしい録音

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過去スレ:A線にプレーンガット弦を張ったヴァイオリンによる素晴らしい録音

投稿記事by nomura » 2013年10月03日(木) 1:32 am

0 A線にプレーンガット弦を張ったヴァイオリンによる素晴らしい録音
モグラ

A線にプレーンガット弦を張ったヴァイオリンによる素晴らしい録音がありますので、お知らせします。

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲&瞑想曲集
吉田恭子(ヴァイオリン)
広上淳一(指揮) オーケストラ・アンサンブル金沢
http://www.kyokoyoshida.com/disco/index.html

ストリング10月号のP46に、この録音ではA線に生ガット弦(=プレーンガット弦)を張った旨が書かれています。

このCDには、タイスの瞑想曲が収録されているのですが、出だしのA線で奏でられるメロディーが、とても艶やかで美しく、響きがまろやかで温かみと適度な甘さがあり、プレーンガット弦のメリットが大いに感じられます。

タイスの瞑想曲を実際に弾いたことのある方であれば、この曲のどこをA線で弾いているか、すぐにわかると思いますが、吉田さんの録音を聴いていると、プレーンガット弦のA線で弾いている部分の音の艶やかさ、音色の深み、表現や音色の幅広さ(多彩さ)、といったことを、特に強く感じられることと思います。

スチールのE線、ナイロンのD・G線(ドミナントと思われる)との音量バランスも良好ですし、発音も俊敏なので、プレーンガットのA線のデメリットというのは、全く感じられません。

ストリング10月号の表紙は、吉田恭子さんとヴァイオリンの写真なのですが、それを見る限り、A線は、ハイツイストのプレーンガット弦のように見えます。ゲージは0.75〜0.80ミリ程度の標準的なゲージのように見えます。

ヴァイオリンは、グァルネリ・デル・ジェズのように見えますが、定かではありません。(どなたかご存知でしたら、ご教示下さい)

チャイコフスキーのコンチェルトは、とてもロマンティックで、また繊細な味わいがありますし、グラズノフの瞑想曲とタイスの瞑想曲では、吉田恭子さんならではの陶酔的な美音が堪能できます。

こうした録音を通じて、プレーンガット弦の実用性の高さと音色や表現力の素晴らしさが知れ渡れば、プレーンガット弦の愛用者が、さらに増えていくことと思います。

それでは、ごきげんよう。

2009/10/10 15:54
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登録日時: 2013年9月23日(月) 11:26 pm

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