松ヤニの塗り方

松ヤニの塗り方

投稿記事by seisaku » 2015年3月17日(火) 4:56 pm

新しく買った松ヤニが硬くて弓につきません 何故でしよう どうすればヤニが付く様になりますか?
seisaku
 
記事: 1
登録日時: 2015年3月17日(火) 4:47 pm

Re: 松ヤニの塗り方

投稿記事by nomura » 2015年3月18日(水) 10:02 am

こんにちは。お使いの松脂のメーカー、モデルがなにかわからないので、その範囲で意見申し上げます。

【松脂の付け方】
松脂を毛でこすると摩擦熱で柔らかくなり、毛につきやすくなります。
ですから、松脂を最初につけるときは何回か強めにこすって熱をもたせると付きやすくなります。通常は力をいれやすい手元に近いところで何度もこすっておいて、それから全体にまんべんなく付けるようにしますね。
また、演奏する前ではなく、演奏後につけたほうが、毛があたたかくなっているので付きやすいというアドバイスももらったことがあります。

【松脂のタイプ】
新しい松脂は、硬さの種類が選べるメーカーのものでしょうか?
松脂はメーカーやモデルによって硬さが違います。(弊社扱いの「ヒストリカルロジン」は、一種類だけで全ての場合に対応するという趣旨ですが、傾向としては少し固めのほうかと思います。人によっては、メロスなどの柔らかめの松脂とまぜて使う方もいらっしゃいます)
また、松脂は温度によって寒ければ硬く、暑ければ柔らかくなる傾向があります。
新しく買われた松脂がもともと暑い季節に向くタイプの場合、寒い環境では硬すぎて毛につきにくい可能性があります。
●一般にわかりやすい表現では:「ダーク」というのは柔らかめで寒い季節に向く。「ライト」というのは固めで、暑い季節に向く。
違う言い方をすると、「ダーク」は柔らかめなので弦のかかりが強くなる。→大ホールでの演奏やソロなど音量を出したいときに向く。
「ライト」は固めなので弦にかかりが軽くなる。→小ホール、小編成、テュッティなどに向く。こういった傾向を理解して使い分けることをおすすめします。
●楽器によっての違い
コントラバスなどの低音楽器は、弦が太く大きく振動させなければならないので弓の毛で弦をしっかりとグリップする必要があります。
そのために、一般的に高音域楽器(バイオリンなど)は固めの松脂。チェロからコントラバスなど低音に行くにしたがって柔らかめの松脂を使います。
弊社扱いの「メロス」社のモデルで言えば下記の順番で柔らかくなっていきます。
バイオリンライト<バイオリンダーク<バロックバイオリン<ビオラライト<ビオラダーク<バロックビオラ<チェロライト<チェロダーク<バロックチェロ<スティッキー<コントラバスライト<コントラバスダーク
メロスのコントラバス用などは柔らかいので夏場には溶けて変形してしまうことがあり、松脂のまわりに紙のガードを付けてもらいました。おかげで巻き寿司のように見えると冗談を言っていましたがw)

これらのモデル名は必ずしも楽器にこだわるわけではないので、たとえばビオラの人がもっと硬いものがほしければバイオリン用を、もっと柔らかいものがほしければチェロ用をお使いになって一向にかまいません。

お買い求めになった松脂がライト系の固めのものであれば、今の季節まだ寒いのでつきにくいかもしれませんね。

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登録日時: 2013年9月23日(月) 11:26 pm


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