過去スレ:メロス社の「バロック」モデル(=ガット弦用)の松脂について

過去スレ:メロス社の「バロック」モデル(=ガット弦用)の松脂について

投稿記事by nomura » 2013年10月03日(木) 2:05 am

0 メロス社の「バロック」モデル(=ガット弦用)の松脂について
モグラ

 メロス社のガット弦用松脂(バロック用松脂)を3日ほど使用してみた感想をお知らせいたします。(楽器はヴァイオリンです。)

1TOROのヴァーニッシュガット(3×V)に対して、しっかりと食いついてくれるので発音が良い(レスポンスが良い)
2わざとに多めに松脂を塗っても、音が潰れたり、音が濁ったりしない
3食いつきは良いが、けしてベトつかない
4松脂の粉は、弓毛と弦にしっかりとキープされ、弦から表板に落ちる粉の量は、非常に少ない
5メロスの「ライト」や「ダーク」よりも、音量が大きくなった
6緻密で芯のある音が出せる(音がより遠くまで響いていく)
7バロック音楽だけでなく、より激しい表現が求められるロマン派の音楽でも問題無し

 松脂の物理的な柔らかさという点では、ライト<ダーク<バロック(バロックが一番柔らかい)、なのだと思いますが、「ライト・ダーク」と「バロック」は、明らかに性質が異なるように感じます。

 色や匂いも、ライトとダークは似通っていますが、バロックは、全然、別物という感じです。

 弦への食いつきという点では、ダークも食いつきは強いですが、食いつきが強いために、弦に対して強い圧をかけると、音がつぶれがちになりますが、バロックの場合は、強い圧をかけても、音がつぶれません。

 予想以上に素晴らしい松脂で、とても気に入りました。

2010/05/05 22:28


1 ご感想ありがとうございます
Nom

>モグラさま
ご感想ありがとうございます。
今回のメロス・バロック松脂は、おかげさまで大変好評です。
この掲示板でも以前書きましたように、ガット弦にあう松脂というのがあるはずと思って探し続けてきましたが、やっとめぐりあえたように思います。
もちろん弦楽器(もその演奏者も)は千差万別ですから、これが万能とは決して言えないと思ってはおりますが、少なくとも安心して皆様にお薦めできるものがご提供できたかと思います。
今後ともよろしくご支援ください。

2010/05/07 11:05


2 バロック用松ヤニの使用感
れいこ♪

こんばんは。

モグラさんが、詳細、レポートして下さっているようですし、ほぼ書いて下さっているようなことなので、意味をなさないかもしれませんが、私のところのblogにバロック用(ガット用)松ヤニについてupしました。
一応、写真もアップしてありますので、よろしければご覧下さい。

シープガットでいってみよう♪
http://violino.blog.eonet.jp/

2010/05/08 01:15


3 素晴らしい松脂です!
モグラ

野村 様

貴社のホームページに、鈴木秀美さんによるメロス松脂の推薦文(英文)が掲載されていますね。TORO弦をお使いの鈴木秀美さんもメロスロージンを愛用されていることを知って、嬉しく思います。

楽器は異なりますが、鈴木秀美さんの著書やCDは、自分がプレーンガット弦でヴァイオリンを弾く上で、色々と参考にさせていただいております。

メロスのバロック松脂(ガット弦用松脂)は、日々使っていく中で、益々気に入っています。

自分は、A・D・G線はヴェニス・カトリンで、E線のみアルミ巻きスチールを張ってますが、メロスのバロック松脂(ガット弦用松脂)は、アルミ巻きのスチールE線とも非常に相性が良く、とても良い音を引き出してくれます。松脂としてのクオリティの高さを実感しています。

それでは、ごきげんよう。

2010/05/08 01:19


4 在庫補充しました
Nom

おかげさまで当初とりよせた在庫が発売数日で品薄になってきたので、補充とりよせました。こういった対応の楽さは、海外から直接取り寄せるのよりもいいなぁ、と実感。

>れいこさま
先日はお忙しい中ご来訪ありがとうございました。
さっそく松脂の使用感レポートありがとうございます。
くいつきが良いのにべたつき感がなく、音がつぶれにくいというのはみなさまが感じていらっしゃいますね。

>もぐらさま
弊HPのタイトルページ、NewPics!のバナーに3枚の写真をいれました。
一枚はメロスの松脂をつくるギリシャの島。一面に松林で覆われてますね。
もう一枚はシキオティス社長。自身、チェリストで、良い松脂の必要性を痛感していたようです。
秀美さんのコメントは昨日アップしたばかりです。メロス社にも送りましたが、まだ掲載はされていないと思いますので、世界初w
サンプルをお届けしたらすぐに「ほしい!」とご連絡くださいました。特にいくつかの楽器を使い分けたり、会場や演奏環境(ソロ、小アンサンブル、オケ)などによってバロック用、ダーク、ライトを混ぜて使い分けられるようですね。

2010/05/08 09:25


5 同感です
モグラ

野村 様

バロック用松脂の販売が好調とのことで良かったですね。ギリシャは経済の低迷や財政難などで大変なことになってますが、メロス社には、今後も末永く、がんばっていただきたいものです。

れいこ様
れいこ様の感想を拝見いたしました。私も同感です。
アルシェの松脂は自分自身使ったことがあり、とても良い松脂だと思いますが、TOROのヴァーニッシュ弦を弾くには、ちょっと喰いつきが足りないように思います。
メロスのバロックロージンは、喰いつき・吸いつきが、TOROのヴァーニッシュ弦にピッタリという感じがします。スタカートの歯切れの良さ、スピッカートでの音離れの良さ、ロングローンでの音の伸びやかさ、など多くのメリットを実感しています。
あと、小学生の生徒さん(かわいらしいですね♪)が分数楽器にTOROガット弦を張っていらっしゃるとのことですが、(あまり音質の良くない)ユーチューブ動画からも、ナイロン弦とTOROガット弦との音質の違いが伝わってきます。分数楽器でも、TOROガット弦の音の良さが感じられます。メロスのバロックロージンを塗ったら、もっと弾き易くなって、もっと良い音が出るのではないかと思います。

それでは、ごきげんよう。

2010/05/09 01:06


6 使用感など
ぐんま

はじめまして。ぐんまです。
メロス baroque cello/bass viol を少しだけ使ってみました。
楽器はコントラバスとヴィオラ・ダ・ガンバです。

メロスは今まで Vnライト/ダークとVcライトを、上記の楽器で試したことがあります。
(普段使っているのはサルコウ・ライトとアルシェ201なので、固い松脂を使うことに抵抗はありません。)

バロックは通常のダークとは異なる印象です。
むしろライトの使用感に近いような気がしました。
Vnライト/ダークをコントラバスに使っても問題ありませんが、Vnダークだとむしろ引っ掛かりすぎて音が荒れたり、倍音列が乱れたりする感触があってあまり好ましくありませんでした。
しかし、baroque cello/bass violはそういう感触がありません。意外にも。
たしかに、粘度の問題ではないような気がしてきます。

概ね、コントラバスとは良い感じでした。

いっぽうで、ガンバとはあまり合わないかな・・・と。
ヴィオール属の響きというか、倍音の豊かさや繊細さよりも、主音の芯が強調されて、なんというかヴァイオリン属に近寄った音になる気がします。
倍音や響きを期待したい場合には、アルシェ201の方が良い気がしています。

他のガンバ弾きの方のご感想を聞いてみたいところです。

2010/05/09 23:46


7 いらっしゃいませ
Nom

>ぐんまさん
ようこそ!
使用感ありがとうございます。
確かにガンバ系の柔らかい音を出したいときに、コントロールがききすぎる問題というのはあるのかもしれませんね。ガンバ系の皆さまのご感想をうかがっていきたいと思います。

2010/05/10 11:51


8 Re:
れいこ♪

Nomさま

先日は、大変お世話になりましてありがとうございました♪
バロックヴァイオリン用の松脂、お試し価格だったのですね。。。
せっかく、お店へ伺ったのに買って帰れば良かった。。(^_^;)

正直、松ヤニにそれほど神経を使って・・・ということはなかったので(^_^;)、今回、松ヤニでこれだけ違う!ということを思い知らされました。
それと、blogのレポートにも書きましたが、松脂の粉がほとんど飛び散らないのにも驚きました。


モグラさま

私自身は、アルシェ201で、それほど不足を感じることはありませんでした。
上記の通りですが、バロック用を使ってみて、違いがハッキリわかりました。

それから、新しい方のblogにUPしてある『ちびとろレポ♪』ですが、実は、Nomさんにも色々と分数楽器にガット弦を張るということで、ご相談させていただき、それと共に、実際の使用感等をレポートすることにしたのですが、コースタルトレーディングさんのHPにレポートが上がってからお知らせすれば良いかと思っていたので。。。(^_^;)

とりあえず一足先にレポートしてありますので、(松脂のこととは別件ですが…)ご興味を持たれた方にはご覧頂ければと思います。
(6/12のコンサートに向けて、おそらくヴェニスカトリンも試すと思います。)

シープガットでいってみよう♪
http://violino.blog.eonet.jp/

2010/05/10 14:04


9 追記♪
れいこ♪

本日(すでに昨日ですが。。。(^_^;))、私が面倒を見ている弦楽オケ(守口シティ・フィル)の練習が丸1日ありました。(6/12にコンサート本番。)

団員の内、私のところのSNS『La Sol Re ねっと♪』に上げた日記等々で、メロスのバロックヴァイオリン用松脂に興味を示していた人がいまして、頂戴したサンプルを貸して試してもらいました。

他のメンバーから、その人の(ヴァイオリンの)音が変わった!という評価でした。

実は、彼女は一度TOROシープガット弦を張っていましたが、音が出せなくて断念、その後、オイドクサを張り、今はパッシオーネを張っているようです。

バロックヴァイオリン用ということなので、本来は、生ガット弦用ということなのでしょうけれど、通常のガット巻き線でも、効果は絶大だったようです。

休憩中、私も彼女の楽器(とメロスの松脂を塗ってある弓)を触らせてもらいましたが、やはり、弦に弓がしっかりと吸い付く感触があり、雑音も出ませんでしたし、良好でした。
(以前よりは、音が出せるようにはなっているので、またTOROシープガットに、そろそろ戻ってくれると良いですが。。。(^_^;))

シープガットでいってみよう♪
http://violino.blog.eonet.jp/

2010/05/16 01:20<>58-188-27-112.eonet.ne.jp


10 バロック用松脂Goodです!
モグラ

メロスのバロック用松脂を試し始めて2週間が経過し、毛の表面の松脂が、ほぼ100%バロック松脂に置き換わりました。

最近、特に感じるメリットとしては、松脂がしっかりと弦を捉えてくれるので、調弦のときの5度の重音のハモリ具合(調和具合)が、よりわかりやすくなり、「より早く(より短時間で)」「より正確に(より精密に)」調弦できるようになりました。

こうしたメリットは、3重音・4重音が頻発するバッハの「無伴奏ソナタ&
パルティータ」を弾く際に、非常に強く実感します。

メロスのバロック松脂を塗ると、ロングトーンからスタカートまであらゆる
ボウイングが、より楽に弾けるようになり、実際、充実した深みのある音が
出るので、とても満足度が高いです。本当に素晴らしい松脂だと思います。

2010/05/16 02:12


11 さらに追記♪
れいこ♪

さきほど、書き忘れました。。。(^_^;)

メロス、バロック用の松脂を試したメンバー本人の感想ですが、
『調弦がしやすくなった。』とのことで、
これは、
モグラさんの
>> バロック用松脂Goodです!
投稿に類似しますね。

2010/05/16 02:40


12 その後、ガット弦以外でもテストしました♪
れいこ♪

こんばんは。

メロスの松脂、バロックヴァイオリン用ですが、(自分の分は注文させて頂きました(^_^))本日は、更に小さい分数楽器1/4サイズ、それもガットではなく(^_^;)、エヴァ・ピラツィを張っているヴァイオリンを使っている小4の女の子のレッスン時に試してみました。

元々、ピラストロの四角いプラケースに入った安い(^_^;)松脂を使っているようでした。
(多分、楽器を購入したとき等に楽器屋さんからサービスで頂いたものだと思います。)

結構、前板、指板にも指板の粉が飛び散っていましたし、元にもこびり付きそうになっていました。
(ヴァイオリンを弾いている本人がお掃除できていないということも有りますが(^_^;))

まずそれらを綺麗に拭き取って、弓に付着している松脂もできるだけパタパタ落としてから、試してみようと思って、子供の1/4の弓に、メロスの松脂を少し付けて、まず私が弾いてみました。

昨日のガット弦を張っている楽器(3/4)ほどでは無いにしろ、それでも雑音が無くなり、粉が飛び散らなくなりました。
勿論、そのあと、本人にヴァイオリンを弾いてもらいましたが、やはり、くいつきが良く、ガサガサと少し雑音混じりだったのが、雑音が無くなりました。


元々、バロックヴァイオリン用とうたっているし、生ガット弦に適していると思いますが、使い方によっては、他の弦でも、メロスの松脂によって雑音が無くなるというのはよく分かりましたし、このような応用もできる可能性が大いにあると感じました。

2010/05/17 22:08


13 さらに、色々と試した結果です。
れいこ♪

更に、その後、私が代表を務めるオケ(守口シティ・フィル)で、朝一の練習時から、『自分の松脂は付けないで!』と予め頼んで、皆に試して貰いました。
私の手元にあるメロスの松脂の内、『バロックヴァイオリン / トレブルガンバ用』と『ヴァイオリン用ライトミニサイズ』だけですが。。。
(私自身は、これまで、クロネコのダーク、その後はアルシェ201を使っています。)

ヴァイオリン以外に、実は、(松脂はヴァイオリン用だけですが。。。(^_^;))ヴィオラ、チェロの方にも、『ヴァイオリン用なんだけど』とお断りして使ってみて頂きました。
特に顕著だったのが、チェロの方が、ご自分の松脂と違い、『これ!音がすっと鳴る!!』と驚嘆というか驚愕というか。。。
それで、チェロの方は『これ、買います!』宣言でした(笑)。

ヴァイオリンの人たちも、調弦がしやすくなったとか、音が大きくなった、等々、勿論と言っては何ですが。。。(^_^;)、TOROガット弦を張っている人は無く(^_^;)、ほとんどの人がナイロン弦、一人はオイドクサ(ピラストロのガット弦)を張っている程度。

他にも、自宅での仕事(レッスン)時に、生徒さんたちに試してもらいましたが、共通しているのはいずれも、
・雑音がなくなる。
・本当に弦への食いつきが良い。
・松脂の粉が殆ど飛び散らない。
・音が格段に良くなる。
・もしくは音が大きくなる。
・調弦がしやすくなった!

等々というコメントをもらいました。

実際には、『バロック用』ということで、つまりはガット弦(生ガット)ということなのだと思いますが、これは、生ガット弦用にだけ使用するのは、勿体ないほどの素晴らしい松脂だと思いました。

私も、長年ヴァイオリンを演奏したり、教えたりと、行ってきていますが、これほど、松脂で音が変わるという経験は、正直申し上げて初めてです。

もともと、NomさんがTORO弦のユーザーさん向けにと開拓なさったのだと思いますが、これはTORO弦ユーザーは必須で(笑)、それ以外の、巻き線ガット弦、ナイロン弦を使っている方まで、非常に有効だと感じました。

私のサイト、blogでも更にご報告していきたいと思いますが、素晴らしい松脂をご紹介下さったNomさんへのご報告も含めて、まずはこちらで皆様にご報告させて頂きます。


シープガットでいってみよう♪
http://violino.blog.eonet.jp/

とろふぁん♪
http://vn-bbs.net/index.php?c=9

2010/05/30 03:05


14 詳細レポートありがとうございます
Nom

>れいこさま
詳細のご紹介ありがとうございます。

先日、チェロの鈴木秀美さんが主催されるリベラ・クラシカのコンサートにおじゃましてきました。リベラ・クラシカは終演後ロビーで奏者と聴衆が一体になってワインで打ち上げをやるのですが、TOROをお使いいただいている方も多く、ふだんご注文のメールだけでお名前を存じ上げているお客様にも何人もご挨拶できました。そこでもメロスの話題がありました。
弦楽器ですから、100%すべての人がすべての状況で満足することはあり得ないと思うのですが、かなりの方達が気に入ってくださいましたね。

れいこさんのおっしゃるように、メロスの「バロック」モデルは、ガット弦以外でも気に入っていただける方が多いようです。
いつもながら普及広報活動、ありがとうございます。

Nom

2010/05/30 12:27


15 Re:詳細レポートありがとうございます
れいこ♪

Nomさま

こんばんは。

こちらの方こそ、TOROプレーンガット弦に続いて、高品質な松脂をご紹介下さってありがとうございます(^_^)。

TOROガット弦とであった時以来の感動です♪


更に追記です。
私のところのアマオケのメンバーの感想ですが、彼女は、現在、全弦オイドクサを張っているようですが、E線(ということで当然スティール弦です。)の裏かえりというか、音がひっくり返ってしまうのが無くなったそうです。

スティール弦を使っている方、皆に当てはまるかどうかは試していただかないとわかりませんが、あらゆる弦の種類(特にヴァイオリンでは…)で、周りの人たちに試してもらいましたが、とにかく、その場で状態の変化がハッキリわかりますし、すごいですね、メロスのバロック用松脂。

ライトタイプの松脂と共に愛用させていただきます!

本当にバロック用、ガット弦用に限ってしまうのは勿体ないと思いますので、普及広報活動を続けたいと思います(笑)。

2010/05/30 21:12
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登録日時: 2013年9月23日(月) 11:26 pm

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