ガット弦使用実況

Re: ガット弦使用実況

投稿記事by nomura » 2016年4月28日(木) 6:32 pm

木の材料はなんでしょう?ちょっと柔らかめの材なんでしょうね。
モダンの黒檀であればここまでの跡はつかないでしょうが、重すぎて音はよくないだろうなぁ。
バロックのラミネート構造であっても裏面は跡がつくかな。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2016年4月30日(土) 11:52 am

柘植材です。
バロックの方は調べてみますね。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2016年5月17日(火) 1:46 pm

「雨降って弦切れる」のことわざ(いえ、ありません)どおり、朝ケースを開けたら切れてました。
昨日は1日所用に追われてケースを開けなかったので、一昨日の昼本番の後からいつ切れたのかはわかりません。結構状態の良いまま一月もっていたので、少しびっくりでした。ヤバそうなところは見受けられなかったので。切れたのは1stポジションのfisあたりですかね。激しくブチ切れてますな。
昨日の状態を見れなかったのは残念でした。
添付ファイル
image.jpeg
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by nomura » 2016年5月17日(火) 2:08 pm

うぅむ、前兆なしにというのは困りますねぇ。Oさんのご経験を持ってしても読めなかったというのは厳しい。
雨降って弦切れる。。。。
いま、チェンバロとクラビコードの講習会をしているのですが、雨が降って湿気が急にあがると鍵盤が動きにくくなることもあって困ります。
リハーサルまで問題なかったのに本番でどれかの鍵があがらなくなるとか。。。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2016年5月25日(水) 11:26 am

前日に見ていれば予兆に気が付けたかもしれません。残念でした。
張り替えた弦は1週間経った現在、cisあたりに若干のヨレが見えます。昨日の本番は大丈夫と確信し、そのまま弾きました。全く問題ありません。さて、このヨレがどのように発達していくか。またレポートします。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2016年6月14日(火) 10:09 pm

気がつけば、このレポートを始めてはや一年。ここらで振り返り、データをとっておかねばなりませんな。
昨年の4/26より今年の5/17まで1年強のデータとなります。

E線
使用本数:
18

寿命(日):
最長38
最短1(5, 12)
平均22.16 (異常値を除いた平均24.56)

状態:
切れたもの9本 (うち演奏中は4本)
交換したもの9本 (うち交換の必要がなかったかもしれないもの3本)

寿命の分布:
30日以上 6本 (30, 32, 33, 33, 34, 38) うち交換は1本
21〜29日 4本 (21, 21, 25, 28) うち交換は1本
14〜20日 4本 (17, 18, 19, 19) 全て交換
7〜13日 2本 (12, 13) 全て交換
7日未満 2本 (1, 5) うち断線は1本

まあ、こんなところです。
寿命最短の1日というものは、張る時の失敗が原因(11/23投稿)とみられるもので事故としてよいと思います。その次の5日というのも交換の必要性は低かった(4/15投稿)と思われ、それを除いた平均は24日。3週間はいけるということです。それでも具体例を見れば、一月以上もったものが6本といちばん多かったのは、驚きとともに、toroの強靭さを改めて認識させられました。
寿命の長いものは、寿命をまっとうして「切れる」ものが多く、寿命の短いものは「交換」されるものが多い、というのも面白い結果でした。早い段階でヒゲなどが出ると「交換」されてしまうので寿命が短くなるのです。長寿のものは変化が少なく、まだまだいけると思わせ「交換」しようとならない。そして変化の少ないものは予兆なく切れるという現象にも結びつきます。表面ではなく内部で繊維の断裂などが起きているのかもしれません。
また、データの日付をよく見ると、長寿と短命の違いは、実感としては気候や環境によるものが大きいとは思うのですが、個体差ということもあるのかもしれません。なぜなら季節による偏りがそれほどはっきりしていないように見えるからです。意外と10月〜11月に良い結果が少なかった。また梅雨の6〜7月にバンバン切れるということでもない。確かに高湿度はてきめんに悪影響を与えるんですがね。

以上の傾向をふまえて対策するとすれば、
一つの目安を3週間とします。
それまでにヒゲが生えたり、ほつれが発生したものは、予兆がつかみ易く、危ないとか心配があれば、すぐ替えましょう。
3週間を気がついたら超えてた、というようなものは長寿である可能性が高いので、存分に響きを楽しんでいけるところまで行きましょう。しかし予兆なく突然切れることを想定しつつ。もちろん場合によっては、一月過ぎたあたりで働きに感謝しつつ引退を宣告することも必要かもしれませんが。

まあ、データでは半数以上が3週間以上もっているのです。半月くらいで交換されたものもそのまま放っておけば3週間を超えたかもしれません。極大雑把に言えば、ひと月1本の感覚で用意しておけば良いということです。

さてa線はというと…
なんと、年間2本。それぞれ、105日と297!日。
半年以上も替えてないなんて!と思い6/1にあわてて替えました(汗
もちろん2本とも「交換」です。思い立たなければ1年もったかもしれませんね。だいたいa線は切れた記憶がありません。巻線だとあんなに切れるのにね。実際、オイドクサの巻線d,gは切れてます。
巻線というのは太さを抑えるために開発されたものですが、芯のガットは当然細くなるわけで、また芯と巻の材質が違うことで温度・湿度による変化が中と外で違うんですね。だから狂いやすく切れやすい。無垢のガットはもちろん影響を受けますが、順応も速いのです。フレキシビリティが高いのです。
でも、もう少しこまめに交換しましょうねー σ(^_^;)
新しい弦には、交換の面倒、変化への恐れ、安定までの時間に対する惜しさ(しかし意外と短いものです)、以上の喜びが必ずありますから。

以上で報告を終わりますが、ここに記したのはあくまで私の対策です。全ての人の楽器にあてはまるということではありません。念のため。その上で何かのお役にたてたとすれば、この実験をした甲斐があったというものです。冥利につきます。
また、一年を超えたということである程度の様子がお分かりいただけたと思いますので、この辺で実況報告も一度〆たいと思います。
皆さまには長いことお付き合いいただき感謝申し上げます。

私自身はこれをやることにより様々な気づきを得ました。どの様に弦を替えているのかだけでなく、普段の観察をより細かくする様になり、ガット弦との付き合い方が深まったのです。ステージ上の交換も経験できたしー;(;;^_^;;);
こんな機会を与えてくださった野村さんにも大きな感謝を捧げたいと思います。

それにしてもね、弦が切れたー、ヒゲ生えたーって投稿に、アクセス数2万超えって、ありえないでしょ。

本当にありがとうございました。m(_ _)m (^^)/~~~
sukitoru
 
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by nomura » 2016年6月23日(木) 5:56 pm

SUKITORUさん、長期間、詳細のレポート本当にありがとうございました!
プロの現場からの臨場感あふれるレポート、とても貴重な資産になります。
最後のまとめもすばらしいですね。
ガット弦にこだわって、それもプロの現場で使い続けて丸々1年にわたるレポートというのは世界的に見てもないでしょう。

これからもメーカー、代理店いっしょになって演奏者に喜んでいただける弦を提供していきたいと思います。引き続きご指導ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願いいたします。

亭主拝
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by butteryplumose » 2018年11月26日(月) 6:32 pm

sukitoru さんが書きました:さて、あれからひと月ほど経ちました。その間、オケに乗りっぱなしでショスタコーヴィチSym7やらブラームスSym2やらさんざん弾いて、ヒゲ一本生えずにきました(ヒゲについてはお尋ねください)。劣化はほとんど見られず、強いて言えば、弦を触った時にごく僅かな凸凹が生じている、まあこれはよくあることで、指が押さえるところが微妙に凹むというか。指を弦に沿って滑らしていくと感じられます。
まだまだいけると、なんの疑いもなく仕事を続けていたら、いやー来ましたね。突然の断線! ちょっと油断もあり、切れる直前の状態を見てないのが悔やまれますが、今回はほぼ前兆なしでしたね。当日、3日は午前中が雨で午後はそのため非常に湿度が高かったのです。会場の公共ホールがこれまた湿っけてたんですよね。「今日は蒸し暑くて最悪だね」などと言いながらリハが始まったんです。その前のウォームアップでも別段異常はなく、チューニングを終え、さあ始まるぞという間際に、パンと大きな音がして、一音も弾かずに退場を余儀なくされました。同僚からは「まだなんにも仕事してねーぞ!」などと揶揄されながらソデに退散。しかし落ち着いて弦を交換、よく伸ばしてから、ゆったりと戦列に戻りました。
切れた場所は、e線の最初のB♭あたり。ほつれはなかったと思いますが、急な湿っけにやられたのだと思います。
曲はマーラーの3番。以前2番の本番中、最終楽章の最後のp部分で盛大な音を立てて切れたことがあって(それは他社のガット弦でした)、マーラーはこれから気をつけなければいけないかも。でも、あの時も梅雨の真っ最中でした。「敵は湿度にあり」ですかね。



Thanks for the advice.
butteryplumose
 
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登録日時: 2018年11月26日(月) 6:30 pm

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