by sukitoru » 2015年12月26日(土) 9:55 am
安定的気候は弦に安定をもたらす。ようやく冬めいてきた今年もあと僅か。例によって我々オケマンは第九一色に染まって、暮れゆく日々をベートーヴェンと共に過ごすわけだが、先月末よりシベリウスの5/7チクルス(ilman 3,4)を挙行し、シリーズ外の第九まであっての、第九7回本番。5回目にして写真のような状態。こすってんだねー!
しかし、指板方面は問題なし。まだまだいけるだろー、この際どこまでいけるかやったろやないかぁ、と年末特有の気持ちの大きさ(←意味不明)で昨日もそのまま舞台へ。やはり、神様は見てますねー(ってそういえばクリスマスだったわ)、バリトンソロが出でてレチ終わり、たたりーらフローィデッときたら、いきなりバスッ! いやこのソリストはどう聴いてもバスじゃなくバリトンでしょ、だいたいそこのピッツィカートe線じゃなくてG線だから!とツッコミ入れる余裕もなく、しかし慌てることもせずに処置。
はい、以前にも書きましたが、もしものために懐に忍ばせているのです。替え弦を。
いつか来るだろう、一度経験しておきたい、と思っていましたが、まあいいもんじゃないね。周りが真剣に音楽している中で独り関係ないことをするのは大きな苦痛でした。緊急事態とはいえ、見た目も悪かろうしお客様に失礼です。「あいつどうするつもりだー?」と同僚にも集中を乱す結果になるし、とにかく良いことは全くない。
ですから良い子は絶対にマネしないでください。
ガット弦は必ずサインを出してます。それを無視するとろくなことない!
海より深く反省。
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