0 音楽の現場から
Nom
弊社ショールームにお立ち寄りいただいたTORO弦のお客様からメールをいただきました。
Y響のO様(ヴァイオリン)です。O様はモダン(?)プロ・オケのお仕事以外にご自分でバロック・ヴァイオリンでも活動していらっしゃいます。
実際に日々音楽の現場でガット弦をご愛用いただいているプロの方の、現場でのコメントなので、この掲示板をご覧の皆様にもご参考になるかと思って、お願いしてメールから転送させていただきました。
O様ありがとうございました。
ーーーー以下、O様のメールからの転記ーーーー
昨日は本番だったのですが、案の定、ゲネプロ中にE線のほつれ始めていたところが本格的にほつれ 出し、切れることはありませんでしたが、休憩中に交換しことなきを得ました。
おととい、思い立って買いに行ってよかったです。
今回は弓の場所ではなく、指の場所です。cisあたりでしょうか。
GAMUTでもそうでしたが、ほつれの出やすい場所だと思います。
私の指のせいか、一番押さえる場所なのか、演奏の癖で傷を付けや
すいところなのか、判断はつきません。
しかし、スチールと違い切れる予兆がわかるので、対処のしようが
あります。だから「切れやすい」ことはそれほど問題になりません。
ほつれを見て、やはり牛に比べ繊維はかなり細いと感じました。
これは音に対する影響も相当大きいだろうなあと思いました。
せっかくの交換の機会ですから、62→64を試しました。
全く問題がないのと、むしろ力強さが加わり、この楽器には64で決定かと思い始めています。
Aもそのうち84にしてみようと思います。
いろいろ試してみます。
ーーー以下は、別のメールでいただいたコメントですーーー
バロック・ヴァイオリンはどうでも、モダンの方に裸ガットを張ることは試行錯誤の連続でした。
試しては戻しの繰り返しだったのです。
細かい話はまたお会いした時にしますが、戻らずに済むようになったのは、弓の購入が何より大きかったと思っています。
問題は楽器だけでなく弓、松脂、そして「腕」が関わってくる、というのが私の感想です。
2009/09/05 08:53
1 弓、松脂、そして「腕」が関わってくる ⇒ 同感です♪
モグラ
Nom様
プロ奏者の方のご意見を転載していただきまして、ありがとうございます。とても勉強になります。
弓、松脂、そして「腕」が関わってくる
⇒ 自分も同感です♪
自分は、ヴァイオリン本体よりも、むしろ弓により多くの予算を割いてきたこともあって、弓に関しては、比較的良い弓を持っていると思います。プレーンガット弦を張ると、弓の性能の良し悪しが、よりハッキリとわかります。
いろいろと試行錯誤して、TORO弦と相性の良い松脂(自分の場合は、メロスロージンのライト)を見つけることができたので、やはり、あとは「腕」=「ボウイング」をいかに向上させられるか、が課題だと思っています。
TORO弦の良さを活かせるボウイングができれば、最新鋭のナイロン弦に負けない音量が出せますし、ダイナミックレンジも拡がりますし、なんと言っても、音色の幅、音楽表現の幅が拡がるように思います。
それでは、ごきげんよう。
2009/09/05 16:43