ガンバ族はバイオリン(ビオラ、チェロ)族のような標準化が進んでいない時代の楽器です。
一般に、弦長が長い楽器は細めの弦、弦長が短い楽器は太めの弦が合う傾向があるので、ご自分の楽器のサイズによって、弦の太さを試してみるときには参考にしてください。弦が太すぎる(=テンションが強すぎる)場合は音が詰まり気味。弦が細すぎる(=テンションが弱すぎる)場合は音が裏返り易くなります。
特にパルドゥシュの1弦などは、17世紀の時代にも切れやすくて困ったという話が残るぐらいなので、苦労されることが多いと思います。
パルドゥシュが作られた17世紀フランスのいわゆるベルサイユピッチ(395。弊社の音叉では現代の平均律G音にあわせて392としています)は、ベルサイユの教会のパイプオルガンのピッチですが、当時の宮廷ではこれを基準にしていた可能性が高いですね。これぐらいなら弊社でご用意しているパルドゥシュ用弦でほとんど問題はないと思われますが、A=442などでお使いの場合はかなり厳しいかと思います。