HT様  φ058 3V

HT様  φ058 3V

投稿記事by nomura » 2015年12月05日(土) 12:53 pm

オックスガット弦は、まったくの初体験です。手に取って見ると、シープ弦よりも少し固めに感じました。
そして、実際に楽器に張ると、まずピッチが安定するまでの時間が非常に短いことに驚きました。
ご存じのように、シープガットだとなかなか安定せず、弦が伸び切るまでしばらく、下がり続けるピッチと闘い続けなければならないのですが…。
まあ、サイモン・スタンデイジなどは、「2全音ほど高めにチューニングして、放っておけ」とか言って笑っていましたが、ネックへの負担を考えると怖くてできないのが実際のところ。感覚ですが、3分の1ほどの時間で、安定しました。これは、なかなかの利点です。
「ステージ直前に弦が切れたら…」との不安は、誰しも持つものですが、この弦を1本常備しておくだけで、ずいぶん安心ですから。
実際に弾いてみると、シープガットに比べて、開放弦を弾いた時のピュアガット特有の「シャキーン」とした鮮烈な響きには欠けます。しかし、一方で、豊かで骨太な、落ち着いたサウンドに聞こえます。もしかすると、これらの特長は弦径のせいかもしれませんが…。こちらの方が好みだと言う奏者は、たくさんいるはずです。
また、ピュアガットは細かな表面の目地に松脂が詰まってしまうせいか、よく音が“ひっくり返って”しまうような場面もありますが、これはバーニッシュ仕上げのお陰か、長時間弾いても、弦をゴシゴシ拭いてやる必要もありません。
耐久性については、これからもうしばらく張り続けてみないと分かりません。明らかに、シープガットと異なるような点があれば、またお知らせしたく思います。
ここまで使ってみて、「オックスガット」も選択肢としては「あり」だと思っています。
むしろ、シープガットとうまく使い分けてゆければ…。
もし本格的に取り扱いが始まったら、eとaくらいは、常にケースに入れておいてもいいかな、と考えています。
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登録日時: 2013年9月23日(月) 11:26 pm

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