ガット弦使用実況

Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年9月20日(日) 2:34 pm

トリスタンの仕事量を如実に示すこの擦り切れ具合を見よ!
ちょうど弓のあたる場所ですね。こういう状態になることもまああります。
まあまだ切れるところまではいかないと思うんですがね、いまからチャイコフスキーの4番を弾かねばならないのです(本番)。さてどうするか…
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登録日時: 2014年12月09日(火) 10:44 pm

Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年10月17日(土) 10:55 pm

「で、結局替えたの、替えなかったの?」とヤキモキされた皆さん、大変長らくお待たせしました。
替えました… しかしおそらくは全く心配いらなかったのだと思いますが、トリスタンの記憶が冷めやらず、まああれは巻線のGでしたから関係ないのですが、本番中という意味では、「またかっ」は避けたかった。
しかし、替えてから今まで、あともう少しで一月になりますが、全然切れる気配はありません。弦の状態は3箇所でささくれが見られるものの、切れる気がしません。湿度の低い日が続いているのは助かります。
ささくれには有効な手入れがあります。油を塗るのです。乾燥時のお肌の手入れと同じです(やってないけど)。オリーブオイルという話もあるのですが、私は弦専用の鉱物油(写真)を使います。サラッとしているので簡単に拭き取れるし、変質も少ないので。ティッシュか指に少し取り、弦に沿って塗りつけます。ただし、弓の当たる所は避けましょう。それ以外の所に満遍なく行き渡ったら、余分な油を拭き取ることも忘れずに。毎日は必要ないと思いますが、思いたった時にやるようにしてます。そんな程度で十分。あまり神経質にならずに、弦との対話が大切です。写真の状態のまま、まだいけると思ってます。とにかくTORO弦は切れにくいガット弦です!
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年10月21日(水) 11:06 pm

TORO弦は切れにくいガット弦です!と大見得を切った手前非常に言いにくいことではあるが、データの改竄が昨今の話題。唾棄すべき事態に背を向けるためには自らを律せねばならぬ!
と大見得の後始末には苦労を強いられますが、そういうわけで昨日(20日)切れました_| ̄|○
前回掲載できなかった写真(計3枚しか投稿できない)に写っていた部分、h"のあたりでしょうか、昨日見るとそれまで「ささくれ」の状態だったものが、「ほつれ」(7/13の写真を参照してみてください)に変わっていました。「あーこれはまずいな」と思いましたが、レッスン中だったのでそのままにしてしばらくすると、左手で楽器を縦に持っている時にバンと音を立てて切れました。ちょうど手の中の位置でした。手のひらの出す湿気がトドメを刺したのかもしれません。
「ささくれ」が「ほつれ」に発展、それは危険信号です!
振り返るとちょうど張ってから1ヶ月。なるほどね〜
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年11月09日(月) 11:55 pm

ここ数週間気持ちの良いお天気が続き、楽器も弦もとても快調でした。11/8は久しぶりの雨。前夜から温度も湿度も高くなっていきました。折しも我がオケは日生劇場のピットに入り、長丁場のリハーサルを続けており、その間をぬって、プライベートなものを二、三抱えておりました。まあ忙しかったのですが、7日にとあるお店の8周年のお祝いで弾くことがありました。小さな料理屋で厨房の発する湿気は直接フロアーに。これがおそらく引き金で、翌日の8日は雨。日生劇場のリハーサルを終えた時には写真のような状態となりました。a”辺りだと思います。その日もリハーサル後に別の本番があったので、即刻交換。
写真、かなりのズームアップでよく撮れました。繊維のほつれがよくわかります。こうなったら、切れるのを覚悟していけるところまで行くか、速攻で替えてスッキリするかどちらかですね。
それにしても湿度の変化はてきめんですな。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年11月18日(水) 12:38 am

ピットから生還はしたものの、E線は満身創痍のこの状態(写真を拡大して見てください)。
さて、あとどのくらいもつか。明日から雨だしなぁ…
もちろんヒゲは丁寧に処理します。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年11月21日(土) 4:17 pm

いやー、あの状態からここまでよくがんばった! 昨日は池袋でシベリウス2番などをゴシゴシ弾き、今日は大阪で同プロ。ゲネ中にヒゲが伸びてきて、この状態。さすがに本番前なので替えます。昨日はこわごわ替えずにやって、おーまだいけるじゃん、思いましたが、もうあきまへんわ。憂いなく本番やります。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年11月23日(月) 10:29 am

して翌日、太いヒゲが生えてます。そして弦を触ってみると妙にボコボコとした肌触り。昨日の本番後、あれ?もうヒゲ生えてきたな、とちょっと気になってはいたのですが、それがこんなに大きくなっていて、しかもそこかしこで弦がよれているようにボコボコとうねっています。これはまずいなと思いつつ、まずはヒゲの処理。しかしこんなに太いヒゲは身そのもので、つまり切ってしまえばそこはそれだけ細くなってしまう。それでどんどんほつれていき、30分後には断線してしまいました。
これはおそらく、昨日の弦交換の時の失敗が原因と思われます。張るときに捩れが生じたのです。捩れなく弦を張るために、普通はペグに少し巻いてからテールピースの穴に弦の元を引っ掛けますが、ガットのE線の場合、元にループを作ってそのループを通してからペグの穴に挿し込む必要があるため(つまり張り方が逆)、捩れに十分注意しなくてはなりません。
昨日は本番前でバタバタしてたし、座ってやらずに中腰のようにして替えたのがまずかったのかも。反省〜
しかしこんなこと初めて。びっくりポンやー
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2015年12月26日(土) 9:55 am

安定的気候は弦に安定をもたらす。ようやく冬めいてきた今年もあと僅か。例によって我々オケマンは第九一色に染まって、暮れゆく日々をベートーヴェンと共に過ごすわけだが、先月末よりシベリウスの5/7チクルス(ilman 3,4)を挙行し、シリーズ外の第九まであっての、第九7回本番。5回目にして写真のような状態。こすってんだねー!
しかし、指板方面は問題なし。まだまだいけるだろー、この際どこまでいけるかやったろやないかぁ、と年末特有の気持ちの大きさ(←意味不明)で昨日もそのまま舞台へ。やはり、神様は見てますねー(ってそういえばクリスマスだったわ)、バリトンソロが出でてレチ終わり、たたりーらフローィデッときたら、いきなりバスッ! いやこのソリストはどう聴いてもバスじゃなくバリトンでしょ、だいたいそこのピッツィカートe線じゃなくてG線だから!とツッコミ入れる余裕もなく、しかし慌てることもせずに処置。
はい、以前にも書きましたが、もしものために懐に忍ばせているのです。替え弦を。
いつか来るだろう、一度経験しておきたい、と思っていましたが、まあいいもんじゃないね。周りが真剣に音楽している中で独り関係ないことをするのは大きな苦痛でした。緊急事態とはいえ、見た目も悪かろうしお客様に失礼です。「あいつどうするつもりだー?」と同僚にも集中を乱す結果になるし、とにかく良いことは全くない。
ですから良い子は絶対にマネしないでください。

ガット弦は必ずサインを出してます。それを無視するとろくなことない!
海より深く反省。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2016年1月13日(水) 11:28 pm

さて、本番中のまさかの弦替え。やはり上手くいくわけはありませんでした。半月ほど経ちましたが、写真のように、捩って張った影響が、なんとなんと、駒とテールピースの間に!
1月に入ってから弦の捩れがそこにあるなということはわかっていました。指でなぞるとうねりを感じます。それがついに太目のほつれとなりました。繊維が耐えかねて寸断されたのです。当レポート11/23と同じ状態です。
12/25には注意して張ったつもりでも、本番中ゆえ上手くいかなかったのでしょう。
明日は本番です。ここは迷わず交換。細心の注意を払って張り替えます。
尾留めに付けた新しい弦を何度も尾留めからペグへ向かってしごき、方向を整え、ペグ穴に差し込みます。それでも捩れるときは捩れるのかもしれませんが、なるべくね。
さあ、明日は気持ちよく本番に臨みます。
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Re: ガット弦使用実況

投稿記事by sukitoru » 2016年2月16日(火) 6:13 pm

14日のバレンタインディは南から湿った空気が入り、春の嵐。急に蒸し暑いほどの天気となりました。直前まで乾燥がひどく、ペグが止まらないほどでしたが、弦には安定がもたらされていました。前回念を入れて張ったe線はヒゲ1本生えることなく、マーラー#7の激務にもビクともせず良い状態だったのですが、急転の湿度にいや〜な予感が。マチネーの本番で、最初なんともなかったのが、休憩後見ると上駒の手前部分にわずかな捩れ(触るとボコボコしている)が発生。交換する時間はなくそのままマーラーの長丁場に向かわざるを得ませんでした。長い第1楽章が終わって見ると、ほつれに発展。やばいなー、フィナーレまで保つかなぁ、そこまで行けばかなりうるさいから換えられるけど、静かなところで切れたらやだなー、一応忍ばせてあるので、そうなればそうなった時のこと。あとは祈るしかないねー。
別に抑えることなくフルで弾いて、最後のC-durのコードまで達することができました。さすがTOROです!
翌朝次の業務に備えて交換しましたが、その前に根性を讃えて写真に収めました。
P.S. 同時にa線も換えましたー
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登録日時: 2014年12月09日(火) 10:44 pm

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