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日本だけでなく世界で活躍するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、平尾雅子さんの、レコード・アカデミー賞受賞記念リサイタルです

「マラン・マレの横顔」の標題に示されるとうり、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、作曲者として重要なマラン・マレ(1656-1728)のヴィオール曲集から名曲を選び、リュート(金子浩)、チェンバロ(芝崎久美子)、ヴィオラ・ダ・ガンバ(頼田麗)ら第一線で活躍する名手たちを交えてヴェルサイユの寵児といわれたマレの音楽世界をよみがえらせてくれます
CDの中ですでに素晴らしかった名演奏をさらにライブでお楽しみください

チケットご購入は下記のショッピングカートでどうぞ
お支払い方法はオンライン総合決済を選んでいただくと、クレジットカードやコンビニ振込などがご利用いただけます
お問い合せ: 電話: 0467-40-4595, メール: info@coastaltrading.biz


【プログラム】(予告なく変更になることがあります。ご承知おきください)
Tombeau de Mr. Meliton  メリトン氏を偲んで
Le Labyrinthe 迷宮
Plainte 嘆き
La Minaudiere 作り笑い
La Polonaise ポロネーズ
Charivary シャリヴァリ


・月日:2008年 7月8日(火)
・時間: 開場 午後6時半  開演 午後7時
・会場: Hakuju Hall  アクセス⇒地図
東京メトロ千代田線 代々木公園駅
  小田急線 代々木八幡駅 徒歩5分

・一般前売:¥4,000- 
・一般当日:¥4,500- 是非事前にこちらで前売りを!!
・学生: ¥2,500- (当日学生証のご提示が必要です)

平尾 雅子 「マラン・マレの横顔」コンサートチケット
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先日フランクフルトメッセで会った旧知の松脂メーカー社長とのお話で、「ガット弦に適した松脂を作れないか」という話になりました
試奏評価のご協力いただける方を募集いたします

詳細はこのHPの掲示板にご紹介してありますので、どうぞご参照ください

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バス・ガンバの4弦(c)の弦に何を使うか、お悩みのガンビストは多いのではないでしょうか? 昔からある製法で、細い弦を撚り合わせてロープ状にした、「ヴェニスキャトリン」という製法があります。TORO社は昔からの作り方を守っており、このヴェニスキャトリンも製作可能です。これまで、個別の特注としてはお請けしてきましたが、バス・ガンバのc弦用として良い評価をいただけましたので、通常の取扱いラインナップに加えようと思います



<ヴェニスキャトリン>についての一般的な特徴は下記です
1.同じ太さのプレーンガットよりもしなやかさでは数段勝る
2.音の傾向としては、高次倍音が多く、場合によってはノイズが多いようにも聞き取れる
3.それだけに、弱めの楽器などではアクセントがついて良い場合もある

肝心のお値段ですが、通常の弦よりも手間がかかっているので原価としては15%ほどアップします。弊社の小売り価格としては、通常のプレーンガットより10%前後のアップでお届けします(プレーンガット c160で4,700円のところ、ヴェニスキャトリンで5,200円)
また、太さは通常ミディアムとしてご案内しているφ160と、一段太めのφ165と二種ご用意いたしました
当初はどのぐらいのご要望があるかわからないので、とりあえず少量の在庫しかもっておりません。ご興味のある方はどうぞ早めにご注文ください。(通常のショッピングカート画面でセットしてございます)

4月19日(土)、鎌倉でヴィオラ・ダ・ガンバのソロ・コンサートがあります

気鋭の若手ガンビスト、品川 聖さんのソロ
・会場:珈琲と音楽の店「笛」
・時間:17:30開場、18:00開演
・会費:3,000円(予約制)ワイン付
・プログラム
ドゥマシ(16世紀後半)「ヴィオール曲集」より 組曲第四番ト長調
マラン・マレ(1656-1728)「ヴィオール曲集第一巻」より
J.S.バッハ(168501750))無伴奏チェロ組曲より
C.F.アーベル(1723-1787)「ガンバのための27の小品」より
G.P.テレマン(1681-1767)「忠実な音楽の師」より

品川聖 プロフィール
 1976年東京生まれ。桐朋学園大学及びブリュッセル王立音楽院卒
 2001年ソロデビュー依頼各地でコンサート活動を展開。2007年「SOLO」CDをリリース
 東京古典楽器センター講師。日本ベルギー学会会員

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お問い合せ、予約
 珈琲と音楽の店「笛」 電話 0467-24-9756 e-mail: meiteki@syd.odn.ne.jp
アントレ編集部 電話: 042-378-7603 e-mail: info@em-entree.jp

BIZZI社を尋ねたミラノから電車で4時間半。イタリアご自慢のユーロスター特急にゆられてローマ駅へ到着
ホームの一番端で、白い紙に「Mr.Nomura」と書いて頭上に掲げているのはTORO兄弟末弟のベニアミーノさん。お姉さんと二人でお出迎え
「ボンジョルノ!!」(<イタリア語の数少ない語彙です(^_^;))
ヨーロッパ風にハグ (日本ではちょっとはずかしかったりするw)
TORO兄弟は英語を話さないので、ローマ市内で先生をしているお姉さんのマリアさんがおつきあい下さるとのこと。恐縮
さて、そこから車にのって2時間。自動車道をローマから東へペスカラに向けてひた走ります。イタリア半島の背骨のようなアペニン山脈を横断。古代ローマの頃から、ローマからアドリア海側に出るための重要な交通路だったわけで、2000mを越える高峰がいくつもあるなかを塗って走っています
目当てのTORO社があるサッレ(Salle)の「村」は、あと30分走ると海、というぐらいアドリア海に近いのですが、周辺は国立公園。シンボルマークが狼というだけあって、野生の狼が生息しているそうです。狼のほうが用心深いので日常はなかなか見ないけれど、イノシシはたくさん居て、ほぼ毎日でくわす、と言っていました
サッレ自体は人口300人。なだらかな山間に点在する村の一つです

下の最初の写真の右のほうがサッレの町。その左方に小さく点のように見えるのがTOROの工場社屋です


次の記事へ⇒「TORO社訪問記-2 TORO兄弟」へ

ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏って、かなり低い位置に腰をかけたいのに、適当な椅子が無くて困ったことはありませんか?
取引先のイタリアの椅子専門メーカーに依頼してガンバ専用椅子を企画中です
いまのところ下記の組み合わせで3種の試作品を指示
・猫足(チッペンデール)のものとストレートな脚(インペリアルスタイル)のものとの2デザイン
・インペリアルスタイルはサンプルとして色を薄めと濃いめの二種
・座面はどれも革張り
・高さは35cm~45cmの間で調整可能
・脚はレンチで取り外せる。運搬用の専用バッグも別売可能

写真はどちらも画像ファイルを縦に圧縮しただけなので実物とは違いますが、チッペンデールのほうはほぼこんな感じかな?インペリアルの方は座面が茶色の皮になるので、感じが違うかもしれません
4月に行われる山梨の古楽コンクールにはなんとか間に合わせて、皆様に見ていただければと思っています

1.ヴァーニッシュ
TORO社の特徴の一つとしてヴァーニッシュがあります。モダンの弦に比べて「切れやすい」という誤解のあるガット弦ですが、TORO社の勧めで日本市場には1xヴァーニッシュを基本にご紹介したおかげで、この誤解はとけつつあるように思います
TOROのヴァーニッシュとは何か?0回から3回までのヴァーニッシュをどうやってかけているのか、の疑問が解けました。ここでも話は単純、明快(笑)

① ヴァーニッシュの素材:アクリル系の塗料でした
彼らの経験では、これが一番しなやかさと弦の保護とを両立できるとの判断

② ヴァーニッシュの塗り方:弦を吊っておいてから、ヴァーニッシュをスポンジに含ませてス~ッと塗ります
それだけ(笑) 三回ヴァーニッシュのご注文があれば、それを三回繰り返すだけです(間に若干の乾燥時間はおきますが)


③ ヴァーニッシュによる厚みの差
若干の違いはありますが、ヴァーニッシュ一回あたりでほぼ0.005mm厚とのことでした。したがって3xヴァーニッシュの場合は弦そのものの太さにプラス0.015mmということですね

2.ベニス・キャトリン
これは残念ながら実際の製作作業は見られませんでしたが、通常の撚りあわせ器を使ってもとの弦の巻(右巻)に対して複数弦を逆(左巻)に撚りあわせてつくるとのことです
実際に使ってみると中低音域で単体の太い弦に比べてよりしなやかさがまします。目の前で掌の中でくしゃくしゃっと丸めてから延ばして、ほら、これでもちゃんとつかえるよ、と
実際にお使いになったプロの方のお話では「発音がよい、はっきりしている。最初高域の雑音が目立つ気かと思ったが使ってみると気にならない」とのコメントいただきました
中音域の弦でお悩みの場合や、極太の弦で巻線ではないものをお試しになりたい場合は選択肢として面白いと思います
TOROではご注文に応じてどんなゲージでもお請けいたしますので、ご相談ください

TORO社のピエトロ氏、ベニアミーノ氏と会話してわかったことは、TORO社の弦作りには「秘法」のようなものはない!ということでした
ごく当たり前のことをひたむきに守り続けて作っている。その結果がTOROの高品質を維持していると思います
いろいろなお話を聞いたのですが、要約すると下記のようになります
こういった事の積み上げがTORO弦のレスポンスの良さ、耐久性の高さにつながっているのだろうとイメージできました

 さぁ、はじめるぞ、とベニアミーノさん

1.原材料: 厳選した良質の原材料を使う
A,AB,Bなどのランクわけがあるらしいのですが、その中ではAランクのみ使用
 もとの供給業者の段階で新鮮な状態で洗浄してすぐに塩漬けにされたものを使う
 現状では産地はニュージーランドが主体。(シープガットの供給国は他にもあるが、ニュージーランドの現在の取引業者がベスト、との判断。一部で使われている中近東のものは材料管理が悪く、TOROとしては使えないとのこと)


2.材料の鮮度:加工された後もできるだけ鮮度を保ったまま製品化する
 供給業者から入荷した原材料を、その日に使う分だけを塩抜き。水に漬けてていねいに手作業で塩を抜いてしぼる。塩抜きしたあとの羊腸は、その日のうちに使い切る
 工場の温度はなるべく低く維持する、ということでお邪魔した日は外は雪が降っていましたが工場の中は暖房なし。イースター休暇で他の社員は作業をしていなかったせいもあるでしょうけど、普通なら暖房いれてしまうところでしょう。おかげで風邪をひきそうになってしまった

3.材料の選別と下処理:原材料のキズのあるものははね、余分な脂肪分はきれいに取り除く
 熟練を必要とする手作業。集中が必要。一本一本を手作業で選別。脂肪のヒゲのようなものはこの段階でひとつずつ丁寧に切り取っていく。これをおこたると、製品にしたあとでそこからほつれやすくなる
真ん中の写真がヒゲのように出た脂肪分を丁寧に一つずつ切り取っているところ。右の写真は厚みの違う材料を仕分けているところです


4.撚り掛け、乾燥
この材料を撚りをかけて乾燥させます。最終的にはこれを何本かよりあわせて一本の弦にします。この段階で、原糸の太さを区別して組み合わせ、その組み合わせで最終の完成品の弦の太さになるべく近づけます。こうすることによって、次のステップ、完成品の弦の太さを0.01mm単位であわせる際に、削り取る量を極小にでき原糸の繊維をできるだけ長いまま残すことになり、しなやかで強い弦ができます


5.最終の平滑化、太さあわせ
上記の工程で拗り合わせて作った弦はまだ表面が縄目状に少し凹凸が残っています。これを平坦にし、かつ0.01mmの単位で太さを調整するのは、TORO社で工夫した工具を使います。電動のローターと、マイクロメーターを組み合わせて0.01mm太さで仕上げ径を調整できます。特別に機械のカバーをはずして中のローターを見せてくれました


6.徹底した品質管理
 工場管理にはISO基準も採用されていました。下の写真の機械はテンションメーター。その横の壁に貼ってあるのがISOの基準書ですね。楽器用弦の世界でISOを気にする業界体質はまだありませんので、おそらく以前縫合手術用の糸を作っていたときに必要があって導入したのではないでしょうか。でも、そのおかげで工場内はとても整頓されて、作業基準も徹底しているという印象です。おかげで安定した高品質のガット弦が作られているのでしょう


次の記事へ⇒「TORO社訪問記-5 ヴァーニッシュ、ベニスキャトリン」へ

●サッレの村
このあたりには3千年ぐらい昔から羊飼いが住んでいました。当然、羊を使った皮革、羊毛などの産業も興ってきたことでしょう
サッレの村のガット弦つくりは16世紀にさかのぼります
19世紀には多くの家族がナポリやローマに移住してガット弦を作り続けます
その中から国外に移住して、今でも弦のメーカーとして知られるブランドがいくつもでてきています。世界中の弦メーカーの多くがこの小さな村に起源を持っているといえます

●TORO社の創業
先代のラッファエレ・トロさんが、ナポリで徒弟奉公として技術を習得し、その後故郷のサッレに戻って会社を興しました。徒弟奉公時代には気候の温暖な春から夏にかけてはサッレの村にもどって林業や牧畜をし、厳しい秋から冬にかけてはナポリで弦作りをしていたといいます
そのころは需要の多い手術用縫合糸やラケット用ガットも作りましたが、楽器用弦は本業としてしっかりと守り続け、その後多くの家族が縫合糸、ラケットガットの需要が減るにつれて廃業していった中で、ただ一社伝統を守り続けてきました

●現代のTORO社
1980年にピエトロさんが経営を引き継ぎ、弟のベニアミーノさんともども伝統を守りながら高品質のガット弦を作り続けて今に至っています。ご兄弟がイタリア語しか話さないこともあり、また「マーケティング」という発想をもたなかったこともあって「TORO」のブランドではこれまでほとんど知られていませんでした。フランスとベルギーで、この弦の優秀さを認めたディストリビューターがあって、イタリア国外ではその二ヶ国で別ブランドで売られてきていただけでした
ヨーロッパの中で、個人のお客様からご注文を受けることもあったようなのですが、言葉の不自由さとイタリア国外の音楽事情がわからないこともあって、世界のトップレベルの演奏家からの注文であっても、TORO社としては事情がわからずに普通に応対してきたようです
今回、ご縁があって日本でご紹介することになり、TORO社としても少しずつ自覚がでてきたようです。「英語も勉強しなければ」というウン十の手習い(笑)もはじめるそうです。ぜひ、日本の皆様に応援してほしいとのことですので、よろしくお願いいたします

次の記事へ⇒「TORO社訪問記-4 弦作りの基本姿勢と工程」へ

TORO社を訪問したのは、間が悪いことにイースター休暇が始まる日でした。おかげで工場には従業員は見えないのですが、従業員はわずか4人とのこと。昔は手術に使われる縫合用の糸や、テニスラケット用のガットも作っていたらしく、量的にはそちらのほうがかなり多かった様子。でもTORO社創業のお父様の代から楽器用ガットは作り続けてきたので、縫合用糸やテニス用ガットが合繊に取って代わられて他社が続々と廃業したあとも、TORO社は楽器用に特化しながら経営が続いてきたとのこと

お休みだと工程は見られないのか?とがっかりしかけたのですがベニアミーノさんが準備をしていて工程は実際に作業を見せながら説明してくれました。(次回以降の記事でご報告します)
実際に会社を経営しているのは長兄のピエトロ氏(兄弟二人、姉妹4人で、姉妹はみなローマ市内に住んでいるようです)。従業員もみななんらかの縁戚続きばかりらしく、「ファミリービジネスだよ」と笑っていました

左がピエトロ・トロ氏。右がベニアミーノ・トロ氏です


次の記事へ⇒「TORO社訪問記-3 サッレ村と弦作りの歴史」へ

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